オール電化住宅の光熱費を減らす方法
2018年12月03日
1オール電化住宅の光熱費を減らす方法
2013年度の経済産業省の資料によるとオール電化住宅は約520万件と全世帯の約10%を占めているということです。「オール電化住宅で光熱費は減らせる?」の記事の中でも述べたようにオール電化住宅にすると従来のガス・電気併用住宅より光熱費は安くなります。安くなるポイントは要約すると①オール電化専用の料金プランが適用されること②家庭で最もエネルギーを使う(約3割)給湯を高効率給湯器「エコキュート」でオール電化専用プランの安い深夜料金を使い少ないエネルギーで効率よくお湯を作ることです。
オール電化住宅の場合、当然ながらガス料金は発生しませんので、光熱費を減らす=電気料金を減らす事に注力をすればいいのですが、光熱費削減に有効な電力自由化を活用する手段はオール電化住宅では難しいのです。というのはオール電化の料金プランそのものが電力会社の利用者囲い込みやピークシフトなどの思惑があり安く設定されており新電力会社でそれに対抗するプランが用意されていないからです。オール電化住宅の光熱費を更に減らす有効な方法は、料金プランの特性に着目すればわかりやすいのです。
オール電化住宅の料金プランは深夜電気料金が安く日中の電気料金は割高となります。その特性に対応するオール電化住宅の光熱費を減らす方法として最適な手段はずばり太陽光発電の設置です。
太陽光発電を設置することにより、日中の時間は、自家発電で割高な電気を買わずにすむことが大きなメリットです。関西電力のオール電化の料金プラン「はぴeタイム」を例にしますと(2018年11月時点)平日の10時から17時の料金単価は1kwhあたり31.19円と一般住宅の料金の2割増し程となっています。更に夏季になるとその単価は34.31円と跳ね上がります。この時間帯は太陽光発電が活発に発電している時間になるためメリットが大きいといえます。
従来の太陽光発電は売電目的が主で発電量を多くするために、たくさんのパネルを設置することができなければあまり意味がないように捉えられていましたが、太陽光発電の2019年問題で明らかになったことですが、10年間の固定価格買い取り期間後を見据える必要があります。売電できる余剰電力が多い発電量が多いことより発電量のほとんどを自家消費することを目的として発電量2~3kwhの小規模太陽光発電システムでも十分というかちょうどいいといえます。10年間の固定買い取り価格(平成30年度は1kwh当たり26円)と不透明な10年後の余剰電力の売り先とその単価と比較すれば高い価格の日中時間のオール電化プランの電力を買わずに済むことの方が有益です。そういう意味においては、オール電化住宅にお住まいの方は一般住宅にお住まいの方より太陽光発電を設置するメリットがより大きいといえます。
オール電化住宅の場合深夜電力が安いので蓄電池でその時間帯の電気を貯めて日中に使えば光熱費削減になるのではないかと聞かれますが正直なところ現状はまだ蓄電池の価格は安くないので蓄電池単体の場合は費用対効果から考えるとあまり得策とはいえません。ただ本年(2018年)8月に災害をもたらせた大型台風や9月の北海道での大地震で近年まれな大規模停電が発生しました。今後もこのようなことは有り得るでしょう。こんな時にも電気がしばらく自力で使えるという安心が欲しいという方や電気自動車を所有しておられる方などは検討されてもいいかもしれません。その場合でも蓄電池単体ではなく太陽光発電とセットで検討された方がいいでしょう。
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